御所坊グループは明石浦漁港へ出入りして買い付け出来る唯一の宿です。明石浦で捕れる魚の魅力を学びお客様にご紹介出来るようにするために明石浦漁港で研修会を行いました。研修の様子と明石浦の魚の魅力をお届けします!
明石浦漁港といえば「昼網」。明石浦の競りは午後11時頃から始まるため、明石浦の魚は昼網といわれています。明石浦漁港では鮮度を保つために、生かせるものは生かしたまま競りにかけます。その魚を大量消費地である神戸や大阪といった近場へベストな時間に届けるため、このスタイルが定着しました。
水揚げした魚は暗い生け簀で泳がせ、興奮状態を落ち着かせます。競りが始まるまでの時間を最大限に活かし、よりおいしい状態に整えます。競り落とされた魚は“明石浦〆(じめ)”という伝統技法で死後硬直を遅らせ鮮度を長持ちさせます。さらに鮮度を落とさないように漁協の職員が走って生け簀やトラックに運びます。見学に行った日は2時間ほど競りがあったのでその間は走りっぱなしです。
見学後は、漁獲量の減少やそれによる価格上昇を不安視するスタッフが多く、明石浦漁港が漁獲量を増加させるために取り組む「海底耕耘」についてたくさん質問していました。海底耕耘は船に金属器具をつけて海底を耕すのですが、この作業は漁師さんが休日にボランティアで行うそうです。
明石浦の魚は、関わる全ての方に品質が守られ価値を高める努力がされていました。明石浦の魚の魅力を学ぶことができたので、今後の接客にいかしていきたいと思います。